松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

原始技術: シロアリ粘土窯と陶器


Primitive Technology: Termite clay kiln & pottery


私はこれまで使ってきた粘土の代替品としてシロアリ塚の粘土が使えるかをテストするため、シロアリ塚の粘土から陶器窯と陶器を作成しました。
私は普通の粘土から直径が50 cm弱の大きな火格子を作ることから始めました。
次に、私は乾燥したシロアリの巣の塊を取り、瓦屋根の小屋の前のピットに入れました。塊は粉砕し、粘土をふやかすために水を加えました。粘土を混ぜるために足で踏み混ぜました。乾燥時のひび割れを防ぐために炉材としてデッドヤシの葉を粘土に加えました。混合物を再び踏まして、ピットから取りだしました。炉の火室を作るために溝を掘り、その溝の前に粘土の壁を作りました。火室へ空気を通すために壁に穴を空けました。
火格子を火室の上に置き、火格子の周りに陶器の燃焼室の壁を作りました。炉の壁を作り終えたら、シロアリ塚の粘土から作られた火格子棒を火室の中に入れました。火格子棒は薪を地面から浮かせて空気が上に通るようにすることで燃焼室でより効率的な燃焼をするために重要です。
地面の上に重ねた木材を燃やすと冷たい空気が上昇し木炭の上を流れて炉を冷却することでも薪と未反応の空気を排除出来ますが、火格子棒と比較すると非常に効率が悪いです。
完成した窯は高さが(格子の上から)50cmで、直径50cmと約12.5cmの厚さの壁でした。ピット/ 火室は深さも幅も約25cmとなるように、火格子棒は地面と円形炉の火格子の中間に置きました。
次に赤粘土の土で出来たシロアリ塚を陶器用粘土として選択しました。炉まで赤粘土を持ってきて、小さなピットの中に入れて水でふやかして混ぜました。以前作った炉から古い火格子を粉砕してグロッグを作り粘土に混ぜ込みました。グロッグは、陶器の乾燥によるひび割れや焼成時の破損を防ぐことができます。その後、粘土を小さな壷の形に型取りました。また、シロアリ粘土からいくつかのバレル屋根瓦や小さな鍋を作り、その陶器を炉に重ねて入れました。
陶器を焼成するために、大量の枯れた木を集めて火室の中での焼成を始めました。炉からは早い段階でいくつかの破裂音が聞こえて何かが壊れたことが分かりましたが、とにかく焼成を続けました。1時間足らずで炉はよく加熱され陶器は赤い光を発しました。更に1時間たつと炉の温度は低下しました、この重要なポイントを説明します:もしあなたが火室に薪を入れすぎた場合、空気不足によって効率的に燃焼しないでしょう。この失敗を理解するために、単に薪を少し焼き尽くして、多くの空気が通り抜けることが出来るようにしてみましょう。 更に30分後、炉は再度良く燃えるようになり、全ての陶器が低いオレンジ色に輝きました(約845 ℃または1550 F)。この低い焼成温度を更に30分間維持しました。全体の陶器の焼成工程では、焼き始めから終わりまでの約3時間かかりました、これは陶器の焼成としては比較的短い時間です。
陶器を取り出した時タイルが一つ壊れ鉢が剥落(鉢の外側部分が決裂)していた、これは未だに水分が残っていたのが理由である可能性がある。
しかし壷は使用可能だったのでキャッサバ畑の水やりに使います。鍛造用送風機はよく焼成されており、いまや水によるダメージを免れるため、もはや慎重に雨から保護する必要もなくなりました。送風機はバレルタイル小屋に保存します。壊れた陶器と壺から剥落した欠片は壊れた陶器の山の中に置いておきます。将来陶器を作る時、これら壊れた壺を粉砕して新しい粘土に混ぜることで、新しく作る陶器を強くするためのグロッグとして使うことが出来るのです。
最後に、将来的にタイルがダメージを受けた時に、破損したタイルの代替品として使うために良いタイルを保存しておきます。
シロアリ粘土は炉を作るための良い材料であり、良好な陶器粘土の代替として合格で、シロアリ粘土より良い資源を見つけることは難しいでしょう。シロアリの口は、枝や小石を含むには小さすぎるという事自体で、粘土は既に処理されています。その結果、粘土は非常に滑らかで柔軟性が高いです。実際のところ、これまで私は自然に泥と粘土が混ざった下等な粘土を使ってきたので、私の好みからすると滑らかすぎます。


シロアリ粘土は湿っているときはあまりにも柔らかすぎて、乾燥している時は簡単に壊れやす過ぎることがわかりました。複雑な形状に形成することが難しかったので、私は壷を作るために2回も試行させられました。しかしタイルのような物体を形成するのには問題ありません、シロアリ粘土は好きな形にプレスすることができ、それは問題なく維持されます。将来的にはより複雑な陶器のために使う小川の土手から取れる粘土の先細りを保護するために、大量生産の形式の対象であるレンガ・タイル・単純なポット(金型の上に形成された)・可能ならパイプのためにシロアリ粘土を使用する可能性が高いと思います。要約すると、シロアリ粘土は、他のソースが見つからない場合は基本的な陶器を製造するために使用することが可能です。あなたがシロアリの巣を持っている場合は、それから、基本的な陶器を作ることができます。
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