松尾篤興のブログ「閑話放題」

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財務省がひた隠す“闇”の相談メモ 昭恵氏証人喚問は不可避

 やっぱりキーパーソンは昭恵夫人だ。23日、野党議員が大阪拘置所に約8カ月間勾留されている「森友学園」前理事長の籠池泰典被告と接見。昭恵夫人とのやりとりを明かした籠池被告の証言はヤケにリアルだった。さらに、財務省がまだ開示していない「相談メモ」には、昭恵夫人の名前が記されているとみられている。昭恵夫人の証人喚問は、もはや不可避だ。


 野党議員に明かされた籠池氏の証言は事細かで、実にリアリティーのあるものだった。


「いい田んぼになりそうですね」――。森友学園の小学校予定地を籠池氏と共に視察した昭恵夫人がそう言うと、籠池氏は「いやいや、ここは小学校の建設予定地ですから」と返した。すると、昭恵夫人は、「いい土地ですから、前に進めてください」と口にしたそうだ。


 小学校の棟上げ式については、昭恵夫人から「必ず行きます」と声をかけられたものの、日付までは詰め切れなかったという。


「いい土地ですから」発言について、安倍首相は「妻に確認したが、そのようなことは申し上げていない」と答弁したが、昭恵夫人が関与していた疑いは深まるばかりだ。客観的に見て、籠池氏の証言の方が真実味がある。


 そればかりか、財務省内には、昭恵夫人の関与を疑わせる、まだ明らかになっていない“闇”の文書が存在するのだ。


 財務省が12日に開示した改ざん前の決裁文書、「承諾書の決定について」と題された文書には、近畿財務局と小学校用地のある豊中市との協議結果が記され、〈※H(平成)26(2014年).4.28~H26.5.23 本省相談メモ、法律相談結果参照〉と注釈されている。14年4月28日といえば、籠池氏が近畿財務局との打ち合わせで、昭恵夫人と籠池夫妻とのスリーショット写真を提示し、「昭恵夫人から『いい土地ですから、前に進めてください』とのお言葉を頂いた」と発言した当日である。


 近畿財務局はその日から約1カ月間、一体何を「本省と相談」したのか。極めて怪しい「相談メモ」だが、このメモは12日に開示された決裁文書には添付されなかった。


■谷査恵子氏の名前が一切出てこない


 これを問題視した共産党の辰巳孝太郎衆院議員は、20日の衆院予算委でメモを開示するよう財務省に求めたが、太田充理財局長は「存在を確認できない。確認作業を進める」と曖昧な答弁に終始。いまだに開示されていない。メモには昭恵夫人の関与を示す重大な事実が書かれている可能性がある。何しろ、籠池氏が昭恵夫人とのスリーショット写真を見せた直後のメモなのだ。辰巳議員はこう言う。


「これまで開示されてきた財務省の文書を見ると、近畿財務局は資金が乏しく実現性が薄い森友学園の事業計画に難色を示していたことが分かります。しかし、14年4月28日に籠池氏に写真を提示され、昭恵夫人の発言を紹介されて以降、百八十度、態度が変わった。異例の『売り払いを前提とした貸し付け』にも『協力する』とまで言ったのです。メモには、籠池氏の後ろに昭恵夫人がいることを示す文言が記載されているのかもしれません」


 不自然なのは、財務省が公開した決裁文書に、昭恵夫人付の政府職員・谷査恵子氏の名前が一切出てこないことだ。谷氏は、国有地払い下げについて財務省に照会していたことが明らかになっている。


 相談メモ以外にもまだまだ“闇”の文書が存在するのではないか。やはり、昭恵夫人を証人喚問し、真実を話してもらうしかない。
(日刊ゲンダイ)
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