松尾篤興のブログ「閑話放題」

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北海道大地震の次は千葉 専門家が指摘する「震度7」の予兆

 


 6日、北海道胆振地方を震源として発生した震度7(M6・7)の地震。土砂崩れや家屋倒壊などによって、これまでに8人が死亡、行方不明者は26人にのぼっている。


 震度7が国内で観測されたのは、2016年の熊本地震以来6回目。立命館大学環太平洋文明研究センター教授の高橋学氏(災害リスクマネジメント)は、「今回が本震とは限らない」とした上で、こう警鐘を鳴らす。


「北海道の地震は、3.11の地震で動かなかった部分が活動したためだと考えられます。3.11は、日本列島が乗っかっている北米プレートと太平洋プレートとの間にたまったひずみが東北沖で解放されたことで発生しました。しかし、3.11で動いたエリアの北側と南側にはひずみがたまったままだったのです。今回の地震は、その北側のひずみが解放されたことで発生したとみられます。地震の規模を考えると、まだ完全にエネルギーは放出されていないので、同じ地域でもっと大きな地震が起こり得ます」


■政府の推計をうのみにしてはいけない


 今回は、3.11でエネルギーが解放されなかった「北側」で震度7の大地震が発生したが、同じように「南側」に位置する千葉県や茨城県も注意が必要だという。


「とりわけ千葉の幕張や勝浦、浦安などの地域は地震の影響を受けやすい。大昔、気候が温暖だった時期に海が入り込んでいたため、地盤が緩いからです。豆腐やプリンのように揺れの影響を受けやすいのです。万が一に備えて、テレビやタンスなどの家具を置かない“家庭内シェルター”を1部屋でも用意しておくといいでしょう」(高橋学氏)


 政府が6月に発表した「全国地震動予測地図2018年版」によると、震源となった胆振地方の「今後30年間に震度6強以上の揺れに見舞われる確率」は0.1~3%だった。武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏(地震学)がこう言う。


「政府の推計をうのみにしてはいけません。北海道に限らず、日本全体が直下型地震のリスクにさらされているからです。巨大地震を引き起こす可能性のある『隠れ断層』は、地表からは確認できない厄介な断層。これが全国各地に潜んでいるのです」


 北海道では「胆振地方で2、3カ月前からM3~4の内陸直下地震が起きていた」(高橋学氏)という。千葉でも6月から東方沖を震源とする地震が多発しているため、予兆はあるのだ。


 きのうの地震と同規模の地震が千葉で発生したら、パニックになることは必至だ。
(日刊ゲンダイ)
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