松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

米国が5倍要求 日本が強いられる「1兆円」の思いやり予算


 やっぱり請求が来た――。在日米軍の駐留経費を日本側が負担する「思いやり予算」。今年7月下旬に来日したボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当=当時)が、現行比約5倍の増額を求めていたことが判明した。日本側は、河野太郎外相、岩屋毅防衛相(いずれも当時)らが個別に会談し、要求を拒否したとされる。
 今年度の思いやり予算は約1974億円を計上。それが5倍なら、単純計算で9800億円と1兆円近くまで膨れ上がる。
 軍事評論家の前田哲男氏が言う。
「日米地位協定で、在日米軍の駐留場所は日本が無償で提供し、維持・運営費は米国と決められています。思いやり予算はイレギュラーな負担。解消、縮小の方向で米側と交渉を積み重ねていれば、5倍もの増額要求をされることはなかった。トランプ政権は、米国製の兵器を爆買いするなど米国言いなりの安倍政権なら要求をのむと考えているのでしょう。思いやり予算が1兆円になったからといって、政府は日本の防衛費を削ることはしない。防衛費が6兆円を突破することになりかねません」
 思いやり予算については、日米間で5年間の負担額を取り決めた協定が、2021年3月末で期限を迎える。新協定の交渉は来春、本格化する。トランプ大統領が再選を目指す来年11月の米大統領選の真っただ中というタイミングだ。
 大統領選の取材をしている国際ジャーナリストの堀田佳男氏はこう言う。
「思いやり予算の増額が大統領選の集票に直結するわけではありませんが、トランプ大統領が増額要求をブチ上げたからには、引っ込めないでしょう。日本に要求を受け入れさせ、大統領選で成果としてアピールしたいとは考えているはずです」
 トランプへの思いやりたっぷりの安倍首相は、要求を丸のみして、成果をプレゼントするのか。
(日刊ゲンダイ)
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