松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

“安倍側近”の下関市長 市立大人事「私物化疑惑」が大炎上

      


 第2の「加計問題」か。安倍首相の「お膝元」山口・下関市で“側近”による「大学私物化疑惑」が取り沙汰され、大炎上している。
 舞台となっているのは、経済学部のみの単科大学として1962年に設置された「下関市立大学」。突然「専攻科」の新設が決まったうえ、かつて安倍首相の秘書だった前田晋太郎市長が、教員人事をトップダウンで決めたのではないか、という疑惑が浮上しているのだ。
 教員の9割超から計画の白紙撤回を求める署名が集まる、異常事態になっている。
 市立大に新設されるのは「特別支援教育特別専攻科」。発達障害のある子供らの教育支援のため、専門的知識を持つ人材を育てるのが目的で、1学年定員10人を予定している。1年間学ぶと特別支援教員免許を取得できる専攻科は、2021年4月開設予定だ。来年度初頭からは、一般向けのリカレント(学び直し)センターを設置する方針となっている。


■規定の審議会を経ずに決定
 不自然なのは、新設計画が「降って湧いた」(地元関係者)ことだ。計画について教職員らが知らされたのは今年5月末。大学事務局から突然メールが送られてきたという。6月6日には、計画の中身と3人の教員採用について、理事長から一方的な説明がなされたそうだ。大学の定款では、教員人事や教育課程について、学内の「教育研究審議会」などの審議を経ることが規定されているが、こうした過程を経ずに決められたという。
 さすがに、この拙速な決定に、市議会では疑問の声が噴出している。きのう(12日)の市議会では、田辺よし子議員(無所属)が、「なぜこんなにバタバタと決まったのか」「科を新設するのなら、学内でじっくり協議すべきではないのか」「前田市長の独断で決まったように見える」と追及。今井弘文総務部長は「市長公約の『総合大学化』ということもありまして……」と本音をチラリとのぞかせていた。田辺議員はこう憤る。
「人事について、学内の審議も経ていないわけですから、民主主義からはほど遠い決定です。仮に市長が大学の人事に手を突っ込んだとなると、大学のガバナンスにもかかわる問題です」
 加計問題では“総理のご意向”で新学部設置が優先的に認可された。下関では“市長のご意向”が働いたということなのか。
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