松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

石破氏「次の首相」調査でトップ 安倍首相ストレス頂点に

「桜を見る会」の疑惑はポスト安倍にも大きな影響を与えている。報道各社の世論調査で内閣支持率が急落しているだけでなく、「次の首相」では軒並み石破元幹事長がトップに選ばれた。インド外遊の中止で健康不安が囁かれる中、“天敵”の躍進に、安倍首相のイライラは頂点に達しているはずだ。
 ANNが14日と15日に行った調査では、内閣支持率は前月から3・5ポイント下落の40.9%。不支持率は6.3ポイント増えて40.6%だった。次の自民党総裁に誰が良いかについては、石破氏が25%でトップ。2位は前回調査でトップだった小泉環境相の18%だ。
 驚くのは、安倍応援団の産経新聞とFNNの合同調査でも、「次の首相にふさわしい政治家」に2位の安倍首相や3位の小泉氏を抑えて、石破氏がトップに躍り出たことだ。「令和おじさん」として存在感を高めていた菅官房長官は完全に失速してしまった。
 政権を支えてきた大企業の安倍離れも顕著だ。12月のロイター企業調査で、「次の首相に望ましい人物」は石破氏が17%でトップだった。前回7月の調査で回答の37%を占め、他を圧倒した安倍首相は16%に激減。前回は21%を集めた小泉氏も11%に後退した。
「安倍政権にとっては、支持率低下より不支持率の増加が不安要素です。これまでは、時間が経てば支持率が回復してきたが、今回の支持離れはちょっと質が違う。そこに追い打ちをかけるのが石破氏の躍進です。昨年9月の総裁選で叩きのめしたつもりが蘇ってきたのですから。党内でも、いま総裁選をやれば石破氏が勝つという声が出ている。負けず嫌いの総理は、何とかして石破氏を追い落とそうと考えているはずです」(官邸関係者)
 総裁選を5カ月後に控えた昨年4月、地方議員を対象にした研修会が都内で開かれ、希望者を翌日の桜を見る会に出席させていたことが判明している。要は、桜を見る会を私物化した買収だ。そこまで露骨に票固めをしても、本番で安倍首相は地方票の55%しか獲得できなかった。ギューギューに締め付けなければ、地方票ではどうしたって石破氏に勝てないのだ。


■石破氏で一本化の可能性
 そんな中、11日に自民党の山崎拓元副総裁が石破氏や中村喜四郎元建設相らと会食したことが臆測を呼んでいる。山崎氏が最高顧問を務める石原派は昨年の総裁選で安倍支持に回ったが、安倍首相と距離を置く山崎氏は石破氏の応援演説にも駆けつけた。中村氏と石破氏は、かつて経世会で同じ釜の飯を食った同志だ。
「長期政権で次々と安倍1強になびいていく中で、おかしいことはおかしいとブレずに言い続けた石破さんが再評価されている。次の選挙を考えたら、国民に人気がある人物を総裁に据えようと考えるのが自民党です。旧経世会系の二階派や竹下派も、石破氏に一本化でまとまる可能性があります」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
“桜疑惑”をきっかけに、党内勢力図が一気に変わろうとしているのかもしれない。
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