松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

カジノ汚職 政界に出回る「接待リスト」に12人の自民議員

  


 日本へのカジノ参入を目指す中国企業から370万円相当のワイロを受け取った疑いで内閣府副大臣(IR担当)だった衆院議員・秋元司容疑者(48)が逮捕された事件。自民党の白須賀貴樹衆院議員(44)と勝沼栄明前衆院議員(45)の地元事務所もガサ入れを受けた。捜査が拡大しそうな雲行きに、自民党内は戦々恐々だ。
 はたして捜査対象はどこまで広がるのか。いま政界で出回っているのが、カジノキーマンの「接待リスト」と呼ばれるものだ。そこには、自民党議員12人の実名が書かれている。
 カジノ汚職のキーマンとされているのが、今回、贈賄側として逮捕された中国企業「500ドットコム」顧問の紺野昌彦容疑者(48)である。
 紺野容疑者は、多額の現金を日本に“違法”に持ち込んだとされる。秋元容疑者に現ナマ300万円を手渡し、北海道旅行の旅費70万円も負担している。秋元容疑者は、この370万円をワイロとして受け取ったとして逮捕されている。 
 紺野容疑者は今年10月30日、ザ・キャピトルホテル東急で開かれた中国の企業グループ「リレーチャイナ」を歓迎するパーティーに出席。そのパーティーには、自民党議員12人も参加している。
 紺野容疑者は自身のブログに〈次世代担う日本政治家の皆さんとの交流のお手伝いをさせて頂きました〉〈12名の自民党衆参両議員の皆様も、ほとんどが既に大臣、副大臣、政務官と経験し、次世代の日本を牽引して行かれる皆様〉とやや大げさに書き連ねている
 ブログには立食パーティーで和気あいあいと飲食を楽しむ写真がアップされ、クリックすれば「リレーチャイナ公式レポート」に飛ぶことができる。
 どうやら、「カジノ接待リスト」はこのブログをもとに作られたらしい。やはり12人はカジノ汚職のキーマンと親しいのか。
「リレーチャイナ公式レポート」には国会議事堂の敷地内で「接力中国」の旗を囲んだ総勢17人の記念写真もアップされている。紺野容疑者によると、「国会議員先生のご協力で」国会議事堂を案内してもらったそうだ。さらには歓迎パーティーに出席した衆参の議員12人が顔写真付きのリストで紹介されているのだ。
 例の白須賀氏の顔があり、他の衆院議員は木原誠二氏、国場幸之助氏、小田原潔氏、武井俊輔氏、福田達夫氏、山下貴司氏、小林史明氏、津島淳氏、村井英樹氏。これに参院議員の佐藤啓氏、元栄太一郎氏を加えた計12人だ。
 どういう経緯で歓迎パーティーに出席したのか。木原氏の事務所に電話すると、こんな回答だった。
「ある同僚議員の方に誘われて出席しただけです。『リレーチャイナ』という名前も知りませんでした。議員の名前? それはご勘弁ください。お車代をもらったか? 会場のホテルは国会の裏側ですよ。もらうはずがありません」(政策秘書)
 一方、国場の秘書は「(国場は)白須賀議員から、中国の若手経営者が来日するのでぜひにと案内されて出席したそうです」とこう話してくれた。
「ところが、会場に紺野氏がいたため乾杯もせず1分で帰ってきました。国場のオジは沖縄の実業家・国場幸一郎氏で、紺野氏は沖縄でウロチョロしていた。国場(幸之助)は以前から、彼の悪い噂を聞いていたから、関わり合いになりたくなかったのです」(国場事務所秘書)
 12人はパーティーに呼ばれただけだったのか――。
(日刊ゲンダイ)
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