松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

韓日議連会長の怒り「安倍の主張はデタラメ、歴史を学べ」


 安全保障上の輸出管理で優遇措置を適用する「ホワイト国」から韓国を除外する閣議決定の直前、韓日議連を中心とする韓国国会議員団が来日し、解決の糸口探しに動き回った。しかし、その努力は実らなかった。自民党の二階幹事長との面会をドタキャンされ、恥をかかされた格好なのが、韓日議連会長の姜昌一議員(共に民主党)だ。東大大学院に留学して博士号を取得した知日派だが、日本側の態度には我慢がならなかったようだ。こう怒りを爆発させた。
「(日本側の)輸出規制措置は安倍首相と官邸の少数で行われた奇襲攻撃であることは分かっている。(二階幹事長の)ドタキャンは安倍首相への忖度か、官邸からの直接指示があったからだ。我々は物乞いするために日本に行ったのではない」
「安倍首相は改憲によって大日本帝国の復活を夢見ている。ほんの少し前までは、北朝鮮危機を煽って政権浮揚に利用していた。安倍政権の主張はデタラメだ。安倍首相はもっと歴史を学ばなければならない」
 韓国紙の中央日報(7月25日付)は1ページを丸々割き、「安倍と朝鮮半島の悪縁とトランプの迷走」と見出しを打った特集を掲載した。その中で、安倍首相のルーツをこうひもといている。安倍首相の高祖父・大島義昌陸軍大将(長州藩出身)は李氏朝鮮の高宗を圧迫するために混成旅団を率いて景福宮に侵入した事件の当事者。伊藤博文を暗殺した安重根が処刑されるまで、満州を管轄する関東総督だったこと。A級戦犯の岸信介の孫であること――。
 そして、安倍首相は慰安婦問題に決着をつけた河野談話、植民地支配と侵略を謝罪した村山談話にイチャモンをつけ、寝た子を起こした。歴史修正主義者でもある安倍首相からは韓国蔑視が透けて見えるがゆえに、韓国国民の安倍首相に対する不信や警戒は根深い。
 大阪G20で露骨だった文在寅大統領への冷遇、その直後に始まった対韓輸出規制。説明を求める韓国産業通商資源省の課長らを経産省は汚部屋に通し、わざわざ「事務的説明会」という紙をホワイトボードに張り付けた。河野外相の態度も目に余るものだった。呼びつけた駐日韓国大使の説明を遮り、「無礼だ」と声を荒らげた。こうした日本側の言動の数々は韓国国民にとって非常に衝撃的だった。南官杓大使は1957年生まれ。6歳も年下の河野に怒鳴られた場面は、年長者への礼節を重んじる儒教文化が根付いた韓国からすれば、とりわけ屈辱的なシーンだった。
(日刊ゲンダイ・太刀川正樹)
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