松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

「桜を見る会」追及 立憲・安住氏の猛攻勢に官邸タジタジ


 支持率の下落に焦る政府は早く幕引きしたいだろうが、「桜を見る会」をめぐる疑惑追及は、まだまだ終わらない。野党は追及チームを「追及本部」に格上げし、25日初会合を開いた。立憲、国民、共産、社民に加え、新たに、れいわ新選組や無所属議員なども参加。陣容は7倍の76人に拡大し、テーマごとに分業して調査に当たる。
 追及本部は、安倍首相の地元を調べる「山口・下関」班、「昭恵夫人」班、招待者の「名簿」班、法的問題を検証する「法務」班など8班から構成。初会合後、名簿班はさっそく名簿破棄に使われたという大型シュレッダーを視察に内閣府を訪れたが、「予約でいっぱい」と拒否された。
 だが、そんな逃げ口上がいつまで通用するのか。追及本部は、12月9日で臨時国会が閉じた後も調査を続ける方針だ。
 今国会で疑惑追及の陣頭指揮を執っているのが、立憲民主党の安住国対委員長である。今年9月、立憲への入党と同時に国対委員長に就任。民主党政権時代は強圧的な態度で「ちびっこギャング」の異名を取ったが、野党の国対委員長としての手腕には、自民党もタジタジなのだ。 


■“改憲解散”を封じた手腕
「安住国対は覚醒したかのように、攻める野党に変質した。予算委の集中審議を要求して一歩も引かず、審議ストップもいとわないが、妥協案に応じることもある。変幻自在で手ごわい。予算委に気を取られていたら、貴重な定例日だった21日の憲法審査会が飛んでしまった。これで今国会での国民投票法改正案の成立は絶望的になり、自民国対は大チョンボです」(与党国対関係者)
 改正案は今国会の焦点だった。成立すれば、それを受けて、会期末か年明け通常国会の冒頭に安倍首相が「憲法改正の是非を国民に問う」と解散・総選挙に打って出るシナリオも練られていたという。
「そのプランが封じられてしまった。安倍総理の任期中の改憲も難しくなりました。安住氏に一本取られた官邸は歯ぎしりしているはずです」(自民党中堅議員)
 すっかり政権の広報機関に成り下がったNHKが、桜を見る会では特ダネを連発するなど、たまに政権に批判的なニュースを流すようになった背景にも、安住氏の存在があるのではないかとみられている。
「安住さんはNHKの政治部出身。現在の小池報道局長とは政治部時代の同期だそうで、現場の若い記者は頭が上がらない。疑惑追及のネジを巻かれている可能性があります」(NHK関係者)
 桜を見る会は民主党政権でも開催していたため“ブーメラン”を心配する声もあったが、返り血覚悟でガンガン攻める姿勢が政権を追い込んでいる。そんな安住氏は、野党結集のキーマンでもある。
「毀誉褒貶ある人物ですが、野党国対のお手本のような仕事ぶりを見せています。徹底したリアリストで、年内に野党がひとつにまとまるための装置として、うまく国会回しを使っている。桜を見る会の追及本部は幅広い野党が結集する土台になり得る段階まで来ています」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
 桜を見る会の疑惑が野党結集を後押しすれば、安倍首相はますます窮地だ。
(日刊ゲンダイ)
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