松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

「桜を見る会」報道をNHK抑制 安倍官邸の圧力に屈したのか

  


 いつも通り、NHKは腰砕けに終わるのか。
 安倍官邸の圧力に屈し、NHKは「桜を見る会」に関する報道を控えている、という疑いが浮上している。ネット上には、<最初はノリノリだったNHKが「桜を見る会」報道を急に控えるようになった>などと書き込まれている。
 実際「桜」疑惑が発覚した当初、NHKは国民サイドに立った報道をしていた。
 11月14日、NHKは<「桜を見る会」安倍首相の国会答弁と食い違う証言>と、疑惑を詳細に報じている。会費5000円で開かれた「前夜祭」も取り上げ、<政治資金規正法は、政治団体が会費を徴収して催し物を開いた場合には、その収支を政治資金収支報告書に記載することを義務づけていますが、政治団体「安倍晋三後援会」の収支報告書にはこうした懇談会の収支の記載はありません>と、政治資金規正法違反の可能性があると指摘。
 さらに、「前夜祭」の会場となったホテルニューオータニにも取材し、<会費5000円のパーティープランはあるかどうか尋ねたところ「パーティープランの最低価格は1人1万1000円からで値切り交渉などには応じられない」などと説明しました>と、答えを引き出している。
 ところが、いつの間にか、「桜」疑惑について独自報道をしなくなってしまった。その理由は、安倍官邸からの圧力だと臆測されているのだ。最新号の「週刊新潮」によると、11月20日、安倍首相と記者クラブとの“オフレコ懇談会”が開かれた時、同席した今井尚哉総理秘書官が、こう言い放ったという。
「NHKの報道はひどい。だから同時配信はだめだと言われる。1万1000円以上じゃなきゃ出来ないとホテルが言ったのを最初に報じたのもNHK」
 このままNHK報道から「桜」は消えてしまうのか。NHKの政治部記者だったジャーナリスト・川崎泰資氏がこう言う。
「本来、NHKの取材力は相当なものです。記者個人の力量も、組織力も、民放の比ではありません。本気で取材したら、桜疑惑でも安倍政権を追い詰めるスクープを連発するでしょう。現時点では、官邸に近い上層部が、現場にブレーキをかけているのだと思う。この先、どのような報道になるかは、世論次第でしょう。世論が盛り上がれば、再度、桜疑惑を掘り下げるはずです」
 いつ「皆さまのNHK」になるのか。
(日刊ゲンダイ)
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