松尾篤興のブログ「閑話放題」

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桜を見る会で時間割かれた…安倍首相がまた姑息な印象操作

          


 厚顔無恥も甚だしい。野党に責任転嫁する安倍首相の卑劣な発言が物議を醸している。
「桜を見る会」をめぐる問題について、13日に都内で開かれた講演会で、安倍首相が「国会では政策論争以外の話に多くの審議時間が割かれ、国民のみなさまに申し訳なく思う」と発言した一件だ。
 そんなもの、招待客の名簿や前夜祭が開かれたホテルの明細書を出せば、すぐに終わった話。疑惑から逃げ回り、審議時間を潰したのは政府・与党の方だろう。
 そもそも、10月4日に召集された臨時国会は、直後に菅原前経産相と河井前法相の「政治とカネ」問題が発覚し、ドミノ辞任で審議がストップ。野党は関電の金品受領問題や日米貿易交渉などに関する集中審議の開催を求めていたが、与党は拒否し続け、11月6日の衆院予算委と8日の参院予算委でようやく応じた。首相が出席する集中審議が行われたのは、今年3月以来で、実に8カ月ぶりだった。
 ところが8日の集中審議で“桜疑惑”が取り上げられてからというもの、安倍首相は一度も委員会に出てこなくなる。官邸で何度か記者団の質問に答えたが、国会では11月20日と12月2日の参院本会議で、官僚が用意した原稿を一方的に読み上げただけだ。
「問題を封じ込めるための閣議決定を連発するばかりで、国会審議にも出てこない首相が、野党が政策論争を阻んだような言い方をするのは悪質な印象操作と言うほかありません。それに、国会で野党は“桜”の話ばかりしているわけではない。臨時国会では政府提出法案15本のうち、14本が成立しています」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)
 共産党の宮本徹衆院議員も自身のツイッターで<私自身、今国会8回質問してますが、桜を見る会オンリーでの質問の機会は一回だけでした>と指摘している。
 本会議と予算委以外はテレビ中継されないから、桜疑惑の追及と並行して他の審議がされていることを知らない国民も多い。それをいいことに、安倍首相は姑息なミスリードをする。
 疑惑追及で一定の審議時間が削られたとしても、モリカケ問題も桜を見る会も安倍夫妻の疑惑なのだ。本当に「国民のみなさまに申し訳ない」と思うのなら、野党のせいにするのではなく、潔く辞めるのが国会審議を妨げたトップの責任の取り方ではないのか。
(日刊ゲンダイ)
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