松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

伊藤詩織さん勝訴 開き直ったネトウヨ言論人のおぞましさ


 元TBS記者山口敬之による伊藤詩織さんのレイプ事件。東京地裁は「酩酊状態で意識がない伊藤さんに合意がないまま性行為に及んだ」と認定し、山口に330万円の支払いを命じた。山口は、伊藤さんが著書などで被害を公表したことで名誉を傷つけられたとして逆に賠償を求めたが「公表内容は真実で、名誉毀損には当たらない」として棄却された。
 この裁判が注目されたのは山口が安倍に極めて近い人物であるからだ。報道によれば、山口には逮捕状が出ていたが、逮捕直前に警視庁刑事部長だった中村格が執行を取り消している。なお、中村は「週刊新潮」の取材に対し、この事実を認めている。
 要するに「国家の私物化」という一連の安倍事件につながる可能性があるわけで、安倍周辺のネトウヨ言論人や政治家も伊藤さんを誹謗中傷し、セカンドレイプするのに躍起になっていた。裁判の結果が出ると一部は逃走を始めたが、すごいのは開き直った連中だ。
「Hanada」編集長の花田紀凱は山口の記者会見をセットアップ、そこにはなぜか自称文芸評論家の小川榮太郎が同席。小川は〈伊藤氏は妊娠の事実がないことを確認したにもかかわらず、山口氏に対して執拗に妊娠の可能性を訴え、金銭を取ろうとした〉などと本人に取材もしないまま妄想を垂れ流していたが、もともとカルトとつながるマルチ商法出身のいかがわしい人物なので、失うものはなにもないのだろう。
「LGBTの権利を認めるなら痴漢の触る権利も認めるべき」などとキテレツなことを書いて「新潮45」を廃刊に追い込み、森友事件は朝日新聞の捏造で、「桜を見る会」の一件は野党とマスコミの嫌がらせだと騒ぎ立てた。
 小川は山口を通して伊藤さんが事件当日につけていた下着の写真を見ており、デザインやブランドまで記事に書いていた。小川は自称変態で、「新潮45」にこんな文章も書いていた。
〈私の性的嗜好も曝け出せば、おぞましく変態性に溢れ、倒錯的かつ異常な興奮に血走り、それどころか犯罪そのものでさえあるのかもしれない〉
 この「犯罪そのもの」の変態が強姦魔を擁護するというおぞましさ。当たり前の話だが、ヘイトスピーチもセカンドレイプも言論の自由には含まれない。伊藤さんは彼女を誹謗中傷した人物を訴えていくという。全面的に賛同する。
(日刊ゲンダイ・適菜収)
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