松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

カジノ汚職の背後に「安倍・麻生vs菅・二階」権力闘争激化


 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業を巡る汚職事件で、衆院議員の秋元司容疑者が収賄容疑で逮捕された一件が、自民党内で疑心暗鬼を生んでいる。背景に「安倍・麻生」連合と「菅・二階」ラインの権力闘争があるとみられているのだ。
 官邸内の権力闘争激化がまことしやかに語られる理由は、臨時国会以降、菅官房長官に関係する政権スキャンダルが相次いでいることだ。まず、菅氏の側近として知られる菅原経産相と河井法相が立て続けに「政治とカネ」で辞任。菅氏と急接近していた小泉環境相も、今週発売の「週刊文春」に人妻の実業家との不倫や、政治資金の不透明な使途を報じられた。
 9月の内閣改造で菅氏がねじ込んだ“菅人事”とされる3人が、いずれも週刊誌のターゲットになり、さらには菅氏の腹心の部下である和泉首相補佐官までもが、厚労省の女性官僚との“不倫出張疑惑”をスッパ抜かれている。「令和おじさん」でポスト安倍に躍り出た菅氏を追い落とすため、安倍首相の周辺がスキャンダルをリークしているとみる向きは少なくない。
「側近のスキャンダルで失速した菅長官にとっては、IR疑獄の事件化も追い打ちです。IRの旗振り役が菅長官と二階幹事長だった。しかも、逮捕された秋元議員は二階派で、二階幹事長にも大きなダメージです」(自民党中堅議員)
 そんな折も折、菅氏と二階幹事長が26日に会食。森山国対委員長やタレントの杉良太郎らも同席したというが、IR疑獄で渦中の2人が直接会い、いったい何が話し合われたのか。
「会食は二階幹事長が呼びかけて実現したそうです。表向きは、年明けの通常国会の運営などについて、国対委員長も交えて意見交換する名目ですが、当然、IR疑獄の広がりや見通しも話し合われた。麻生副総理と対立関係にある菅官房長官は、二階幹事長と連携して、ポスト安倍を取りにいくとみられていました。このタイミングでの会食は臆測を呼んでいます」(自民党国対関係者)


■政権つぶしと「桜」隠し
 秋元議員は9月まで内閣府の副大臣としてIRを担当していた。任命責任は安倍首相にあるはずなのに、この事件で安倍首相が他人事のような顔をしているのも気になる。秋元議員の逮捕についてダンマリを決め込んできた安倍首相は、27日のBS番組の収録で初めて、「副大臣を経験した現職の国会議員が逮捕されたことは誠に遺憾だ」と事件に触れた。
「事件が大きくなれば首相も無傷では済まないでしょうが、秋元議員の逮捕でメディアがIR疑獄に飛びつき、結果として『桜を見る会』の疑惑は下火になった。桜を見る会は首相自身の疑惑なので、メディアや野党は継続して追及していく必要があるでしょう。また、IR疑獄は秋元議員ひとりの問題で終わってしまうのか。今後の特捜部の動きにも注目です」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
 特捜部は決して正義の味方ではない。これまで安倍首相の取り巻き連中の疑惑はことごとく見逃してきたのだ。小沢一郎衆院議員の陸山会事件や日産のゴーン事件でも分かるように、恣意的な捜査や政治的な忖度はお家芸と言っていい。
「安倍・麻生」連合と結託した特捜部が、政敵潰しに動いた可能性を否定できないのが、今の日本の情けないところだ。
(日刊ゲンダイ)
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