松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

二階氏の“号令”でやっと検討 議員給与返納で人気取りの愚

 


 安倍首相が「世界的にも最大級」と胸を張る緊急経済対策に批判が噴出している。臨時給付金は誰が受け取れるのか判然としないし、そもそも海外に比べ少額だ。あのビートたけしも11日、TBS系情報番組で「議員がこんなに多いんだから(給与を)半分返せよ」と一喝。“世界の北野”の苦言にビビったのか、内閣支持率の下落に焦ったのか、ようやく「給与返納」に向け重い腰を上げた。
 自民党は13日の役員会で、新型コロナの感染終息までの間、衆参両院議員の歳費の一部返納を検討することを確認。歳費削減法案を国会提出する方針だ。二階幹事長は終了後の会見で「コロナウイルスと国民が戦うことをしっかり支援していくためだ」と理由を説明した。


■午前中は菅長官がドヤ顔で否定
 絵に描いたような「朝令暮改」である。菅官房長官は13日午前の会見で、首相や閣僚の給与を削減するかと問われ、復興特例法に基づき、既に首相が月額給与の30%、閣僚が同20%を返納していると強調。ドヤ顔で「現在は感染拡大防止に向け全力で取り組んでいる最中だ」と否定的だった。たけしの「半分返せよ」の主張にも、まるで「もうカットしてるからいいだろ」と言わんばかりだったのだ。ジャーナリストの若林亜紀氏はこう言う。
「政府は、武漢で新型肺炎が流行していることを知りながら、2月の春節の時期に水際対策をとらず、その後も後手後手でした。数千万円もの年収を受け取っている政治家が『人災』とも言える状況を招いたせいで国民は減収を強いられているのですから、身を切るのは当然です。与党が『給与カット』を突然、打ち出したのは、国民と痛みを分かつというよりは選挙のための人気取りでしょう」
 日和見で打ち出す対策で、これまでの後手後手を挽回できるのか。
(日刊ゲンダイ)
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