松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

466億円かけたアベノマスク 厚労省がメーカーヒタ隠しの怪

     


 17日から各家庭に2枚ずつ“アベノマスク”の配布が始まった。非難ごうごうのニュースをそらすためか、安倍首相は16日、一律10万円給付に加え、緊急事態宣言の全国拡大と“ちゃぶ台返し”を連発。肝いり策の悪評を封じたい思惑は、厚労省の不自然な対応からもうかがい知れる。厚労省は、なぜか発注先や製造元について口を閉ざすのだ。
 厚労省は〈布マスクの全戸配布に関するQ&A〉なる専用サイトを開設したものの、製品情報はどこにも記載がない。どこのメーカーなのか、どんな製品が家庭に届くのか。同省のマスク等物資対策班に聞いた。
 ――(アベノマスクは)どのメーカーに発注したのか。
「公表していないので、現時点ではお答えできません」
 ――何社かということも答えられない?
「具体的にはお答えできませんが、複数メーカーに頼んでいます」
 ――国内外のメーカー?
「詳細は控えますが、国内メーカーが海外工場で生産する場合もあります」
 ――家庭によって、品質の異なるものが届く恐れはないのか?
「各家庭に1種類のものが届くよう予定しています」
 ――メーカーに一定の規格での生産を頼んでいるということ?
「詳しい中身は把握していませんが、家庭ごとに品質がバラバラにならないようにしています」
 まるで、奥歯にモノが挟まったような言い回し。具体的なメーカー名については、終始「答えられない」の一点張りだった。
 すでにアベノマスクを受け取った介護施設や障害者施設などの職員からは、「小さくて鼻が出る」「話すとずれる」と戸惑いの声が噴出している。計466億円もの税金をつぎ込んだ揚げ句に、“欠陥品”が家庭にも届く可能性があるのに、厚労省は製品情報を隠蔽する気なのか。
 ちなみに、厚労省がわざわざ設置した〈布マスクの全戸配布に関する電話相談窓口〉に、メーカーを問い合わせると、「複数の国内メーカーに発注しているとだけ聞いています」と答えた。
 466億円はいったいどこに流れるのか――。政府はきちんと国民に説明する義務がある。
(日刊ゲンダイ)
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