松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

コロナよりも悪質 国賊・安倍晋三は確実に“死に至る病”だ

 


 某討論番組で自民党の安藤裕衆院議員が勇気ある内部告発をした。
「〈損失補償、粗利補償を絶対にやらないと、みんな企業潰れますよ〉という話をある幹部にしたときに、〈これ(新型コロナウイルス)でもたない会社は潰すから〉と言うわけですよ。それはないだろうと」
 役所や体力のある大企業と違い、新型コロナの直撃を受けているのは中小企業である。私の家の近所の個人営業の居酒屋も定食屋も喫茶店もどんどん店を閉めている。この先、自殺者も増えていくだろう。
 生きるか死ぬかの瀬戸際にいる困っている人たちに手を差し伸べるどころか、背中を押して地獄に突き落とそうとする。安倍晋三とその周辺は新型コロナよりタチが悪い確実に“死に至る病”だ。
 私事で恐縮だが、このたび「国賊論 安倍晋三と仲間たち」(KKベストセラーズ)を上梓した。そこでは、わが国が究極の無能を担ぎ上げ、三流国家に転落していく過程を分析したが、より深刻なのは、7年以上にわたりバカを放置してきた日本社会であり、暴走を止められなかった言論(私も含めて)である。戦後の対米隷属と平和ボケの中で、日本人は危機を感知する能力を失い、過去の悪霊の復活を許してしまった。
 結局、勝ったのは心理学であり負けたのは人間だ。現在は広告会社によるマーケティングとプロパガンダで政治が動いている。その背後には悪性のニヒリズムがある。議論によって相手を説得し、合意形成を目指すよりも、社会に一定の割合で存在するバカの動向をマーケティングで探り、プロパガンダにより「ふわっとした民意」をすくい上げたほうが手っ取り早いと考える連中が、政権中枢にもぐりこんだ。
 その結果が現在の惨状であり、ついには連中は国民に牙をむき始めた。
 私は「国賊」という言葉は安易に使うべきではないと思う。これは都合の悪い人間にレッテルを貼るために使われてきた。戦時中に戦争に反対すると「国賊」「売国奴」「非国民」と罵倒された。しかし、戦争に反対するのが、国家に仇するとは限らない。それどころか、無謀な戦争は国を壊す。言葉は厳密に定義し、かつ正確に使わなければならない。事実として、国を乱し、世に害を与えてきた安倍晋三は典型的な国賊である。
(日刊ゲンダイ・適菜収)
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