松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

支持率急落で安倍1強も崩壊…囁かれる「6月内閣改造」説

 


 関西圏の「緊急事態宣言解除」を決めたにもかかわらず、記者会見を開かなかった安倍首相。黒川弘務東京高検検事長の辞任について聞かれるのを嫌がったのは明らかだ。支持率が急落し、“安倍1強”も崩れ始めた安倍周辺は、「レームダックになる」と焦りはじめているという。そこで打開策として「6月内閣改造」説が囁かれている。
 もともと、政界では「9月内閣改造」説が流れていた。6月説が囁かれているのは、このままでは、とても9月まで政権が持ちそうにないからだ。
 安倍周辺が危機感を強めているのは、安倍1強が音を立てて崩れはじめていること。首相肝いりの“アベノマスク”を、閣僚さえしていないのが象徴的だ。安倍官邸の力が絶頂だった時なら、自民党議員はゴマスリのためにほぼ全員着けていたはずである。これ以上、支持率が下落したら、“総辞職”を求める声があがりかねない。


■大臣ポストで「反アベ」を抑え込む
 党内の“反アベ”の声を封じ込め、もう一度、求心力を強めるためには「内閣改造」しかないということらしい。
「総理大臣の最大の武器は“解散権”ですが、さすがにコロナ禍が収まるまでは行使できない。求心力を取り戻す方法は、内閣改造しか残されていないのが実情です。大臣の顔ぶれを変えれば、沈滞した空気も変わる。森雅子法相ら無能な大臣も一掃できる。なにより、大臣ポストを目の前にぶらさげれば、安倍首相のコロナ対策に不満を持つ自民党議員もおとなしくなる。6月改造説を流しながら、実際には、7月や8月まで内閣改造を引っ張れば、それだけ求心力も長く維持できます」(政界関係者)
 内閣改造を行う時、コロナ対策を理由に「挙党内閣」を掲げるとみられている。断られることを前提に“天敵”の石破茂にも入閣を打診、反アベに回りそうな人物を取り込む算段だとみられている。
 しかし、政権末期のような状況になってきた安倍政権が、内閣改造で息を吹き返すのかどうか。内閣は<解散すれば強化され、改造すれば弱体化する>のが定説である。大臣に就けなかった多くの議員が、恨みを強めるからだ。立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)が言う。
「内閣支持率が下落しているのは、国民にだけ自粛などの犠牲を強いながら、いつまでたっても、政府は有効なコロナ対策を実施しないからです。自民党が安倍官邸のコロナ対策に異議を唱え始めたのも、このままでは自分たちも国民から見放されると感じているからでしょう。たとえ内閣改造をしても、もう安倍首相に状況を変えられる力は残っていない。改造しても、すぐに安倍批判が噴出するだけです」
 内閣改造は悪あがきに過ぎない。このままでは、いずれ総辞職に追い込まれるだけだ。
(日刊ゲンダイ)
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