松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

山本太郎氏のカギはネット戦略 動画再生で小池知事に大差


「都民に関心のないトップではなく、『あなたを守りたい』というトップを選んでいただきたい」


 東京都知事選(7月5日投開票)が告示された18日、れいわ新選組の山本太郎代表は新宿駅南口で第一声を上げた。新型コロナウイルスの第2波、第3波が懸念される状況での選挙戦。3密回避が当たり前となった今、山本氏が小池知事に肉薄するカギは「ネット戦略」にありそうだ。
 通勤客が一段落した午前10時、山本氏は駅前の特設ステージで演説を開始。“太郎節”はこの日も絶好調だった。「都民の生活に興味がない人間が都庁のトップなんておかしくないですか」と気炎を上げると、ステージ前に集まった40人ほどの聴衆からは「そうだ!」の声が飛んだ。


■第一声動画は終了すぐ3万回再生
 山本氏が狙うのは、小池票の切り崩し。ツイッターのフォロワー数は「れいわ」(8・6万人)に比べ、小池知事(86万人)が圧倒しているものの、動画の再生回数は山本氏の方が数十倍も上。山本氏の第一声の動画再生回数は演説終了から1時間後には、およそ3万回に到達。一方、同じ時間帯の小池知事の第一声の再生回数は、わずか316回だった。
 こうしたネット戦略こそ、「れいわ」の得意分野である。山本氏は18日も「基本的に肖像権ないので勝手に撮って、SNSにあげてください」と、ネット上での拡散を呼び掛けた。コロナ禍での特殊な選挙戦で、再び“れいわ旋風”を巻き起こせるか。


「山本代表の本領発揮といったところでしょう。『れいわ』は参院選で、街頭演説とネットをうまく組み合わせて約230万票を獲得しました。ネット戦略だけで言えば、小池陣営よりも山本陣営が圧倒的に有利なのは確かです」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
 しかし、ネットを中心に、立憲民主・共産・社民の野党3党が支援する元日弁連会長の宇都宮健児氏と「票の奪い合いになる」と厳しい目を向けられているのも事実だ。
「あくまでも、山本代表は宇都宮氏の票を奪いに行くのではなく、無党派層を掘り起こすのが狙い。結果的に野党支持層を食い合う可能性はあるが、眠っている票を掘り起こすことができれば、来る総選挙での野党共闘にとってはメリット。宇都宮氏も、こうした利点を理解しているのではないか」(鈴木哲夫氏)
 小池知事圧勝ムードが漂う知事選。山本氏は余裕シャクシャクの女帝をアッと言わせられるか。
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