松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

五輪スポンサーつなぎ留め必死「1年前イベント」強行の愚

  


 23日、開催まで1年を迎える東京五輪。「中止論」が浮上し、スポンサー離れがささやかれる中、大会組織委員会がスポンサーのつなぎ留めに必死になっている。
 23日、五輪のメインスタジアムである国立競技場で予定されている「1年前イベント」。コロナ禍を考慮して大勢での祝賀行事は控え、式典開始時刻の午後8時から、選手へのエールや大会関係者への感謝を込めたメッセージ動画を配信する。動画には白血病からの復帰を目指す競泳の池江璃花子選手らが登場するという。
 来夏に大会を「開催すべき」との世論が2~3割程度にとどまる中、このイベントは、組織委の森喜朗会長の肝いりだという。
「少しでも大会機運を醸成するのが狙いです。延期に伴う巨額費用の負担を恐れるスポンサーが数社、撤退の意向を示しており、今後、撤退企業が増えることが予想されます。どのスポンサーも五輪が中止になった時の対応が気になっているのですが、組織委は中止を想定しないため答えられない。スポンサーにとっては不信感しか残りません。だから、森会長はスポンサーをつなぎ留めるために、是が非でも1年前イベントを開催したかったようです」(組織委関係者)


*実施費用については明らかにせず
 例によって、今回のイベントも電通が受託しているという。
「実施費用は、約1億2000万円といわれています。ただ、広報イベントとしては額が小さすぎて、大した内容にならない。どこまでスポンサーにメリットがあるのか疑問です」(電通関係者)
 組織委にイベント開催の狙いや費用について問い合わせると、次のように回答した。
「大会1年前の節目に、日々努力を続けるアスリートの思いに心を寄せ、アスリートを支える関係者やコロナ対策に尽力する多くの人々への感謝と敬意を表すメッセージを組織委員会としても発信するべきだと考えました。経費も相当抑制したものになっており、ご指摘のようなイベント費用(1億2000万円)は発生しません」(戦略広報課)
 結局、実施費用については明らかにしなかった。
 東京都内では新規感染者数が300人台に迫る勢いを見せている。本当に1年後に五輪を開けるのか。この1年前イベントも税金のムダ遣いになるかもしれない。
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