松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

東京「8月医療崩壊」の恐怖…感染拡大でも3週間病床増えず

     


 31日の東京都内の新型コロナウイルスの新規感染者は初めて400人を突破し、463人と2日連続で過去最多を更新した。小池都知事は「昨日の367人からポーンと100人増えました」と言ってのけたが、心配なのが病床だ。病床の方は、ポーンと増えるどころか、小池が指示した確保目標に届かない状況がずーっと続いている。
 都知事選直後の先月7日、小池はコロナ病床について、同13日までに1000床から2800床に増やすよう指示している。ところが、同15日時点で1500床にとどまり、同22日になっても「重症用100床、中等症用が2300床、合わせて2400床を確保いただいております」と、まだ予定に400床足りない状態。
 30日のモニタリング会議後の会見では「現在、合わせますと2400床を確保いただいております」と、先月22日から1床も増えていないことを白状した。病床増を指示してから3週間たっても、目標をクリアできていない。行き詰まっているのか――。都は「2400床から増やしていますが、発表はまだしていません。それに、一気に2800床まで増やすわけではない。現在は入院者に対して、病床に余裕があるので、様子を見ながら増やしていきます」(感染症対策課)とサラリと答えた。
 しかし、今の感染拡大の勢いなら、2400床はあっと言う間に埋まる恐れがある。
 1日当たりの新規感染者は、6月後半は50~60人だったが、7月になって、100人、200人、300人と増えていき、31日ついに400人を超えた。わずか1カ月で50人から400人である。その分、入院者数も7月1日の280人から1197人へと917人も増えている。実に4倍である。


■民間や大学病院のでは確保難航
 ある都庁関係者は「もし、目標の2800床のメドがついているのなら、すぐに発表するはずです。都民が安心しますからね。実際は、都がコントロールできる都立や公社病院は確保できても、民間や大学病院の病床確保は難航しているようです」と漏らした。
 民間病院が協力に二の足を踏むのも当然だ。日本病院会などの調査によると、コロナ患者を受け入れた都内の37病院のうち、9割の33病院が4月に赤字だったからだ。コロナ患者を受け入れると赤字になってしまうのだ。西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)が言う。
「赤字の現実を目の当たりにして、病院がコロナ患者の受け入れに難色を示すのは当然でしょう。本来は、コロナ患者を受け入れても、損をしないように国が補償をすべきなのです。コロナ対策に確保している予備費の10兆円のごくごく一部を充てればできる話です。都も病床確保などで困っているのなら、国に頭を下げて泣きつけばいい。この際、小池知事はメンツや好き嫌いを排して、都民のために行動してほしい」
 今月、病院に入院できない患者があふれかねない。
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