松尾篤興のブログ「閑話放題」

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野党が籠池被告と大阪で接見 新たな“隠し玉”は出るのか

 弁護士以外との面会は約8カ月ぶりだ。話したくてウズウズしているに違いない。立憲民主など野党6党が、大阪拘置所に勾留されている「森友学園」前理事長の籠池泰典被告と接見することが決まった。早速、23日は立民の川内博史常任幹事会議長、希望の今井雅人国対委員長代理、共産の宮本岳志衆院議員が、26日は民進の矢田稚子参院国対副委員長、自由の森裕子参院会長、社民の福島瑞穂副党首がそれぞれ面会する。


 6党は、財務省の決裁文書改ざんを受け、あらためて籠池被告にも事実関係を確認する必要があると判断。19日付で大阪地裁に面会申請書を提出した。籠池被告は昨年7月末に詐欺容疑で逮捕されて以降、親族らが接見を求めても、裁判所は〈罪証隠滅のおそれあり〉として接見を認めなかっただけに、このタイミングで接見を一部解除したのは異例の対応だ。


「親族などの関係者ではなく、国会(議員)が必要ありと考えて接見解除を申請したために認められたのでしょう」(元検事の落合洋司弁護士)


 1回の接見時間は15分程度と短いが、野党は27日の佐川宣寿前国税庁長官への証人喚問に向けて大きな弾みにつなげたいだろう。


 籠池被告が大阪拘置所で長期の勾留生活を送る中、森友と近畿財務局が綿密な価格交渉のやりとりをしていた会話の録音記録など新事実が次々に発覚し、明らかに逮捕前と状況は大きく異なっているのだ。野党があらためて事実関係を確認すれば、埋もれていた事実や「隠し玉」が出てくる可能性は十分ある。


■昭恵夫人のやりとりはキッチリと詰めるべき


 さらに決裁文書の改ざんだ。籠池被告の公訴事実は大阪府の補助金詐欺であって、財務省の決裁文書の改ざんとは何ら関係がない。知っていることを思う存分、話せばいいのだ。


「佐川氏の証人喚問で『決裁文書の内容があやふやだったので削除した』などと言われないよう、野党はきちんと事実を確認するべき。例えば、籠池被告が昭恵氏から『(いい土地ですから)前に進めてください』と発言したとされるくだりなど、決裁文書で改ざんされていた部分を中心に聴取すればいいでしょう」(落合洋司弁護士)


 俺がカミさんに自宅で確認したから問題ナシ――という安倍首相のインチキ答弁をこれ以上、続けさせないためにも、昭恵氏とのやりとりはキッチリ詰めた方がいい。今後の昭恵氏の国会招致の足掛かりになるはずだ。


 佐川前長官は証人喚問に備えて想定問答を作り、みっちり準備してくる。野党が籠池接見を生かせるかがカギになる。
(日刊ゲンダイ)
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