松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

「子どもたちが誇れる父親に」タイガー・ウッズ、子どもたちに捧げた奇跡の復活劇


1997年のマスターズ初優勝で、今は亡き父親と抱き合ったタイガー・ウッズ。22年後、万感の思いを込めて長男のチャーリー君と固く抱き合った。
数々の挫折を乗り越えた43歳のタイガーウッズが、子どもたちの目の前で完全復活を証明してみせた。
男子ゴルフのタイガーウッズが、今季メジャー1戦目となるマスターズ・トーナメントで、14年ぶり5度目となる優勝を遂げた。メジャー通算15勝目。
4月14日の最終ラウンド、ウッズは2打差の2位でスタート。15、16番の連続バーディーなどでトップの混戦を抜け出し、通算13アンダーでメジャー初の逆転優勝を果たした。
振り返れば、栄光と挫折のすべてを手にしたような激動の半生だ。
幼い頃からゴルフの神童として知られたタイガーウッズは、1997年にマスターズを史上最年少の21歳3カ月で制覇。
伝統と格式のあるマスターズでアフリカ系アメリカ人の王者が誕生したことは、ゴルフ界のみならずスポーツの歴史にとっても大きな変化だった。その後も着実に、輝かしい記録とともにキャリアを積み上げてきた。
ところが2009年に一男一女を設けた元夫人との間に不倫トラブルが報じられると、無期限の活動休止、契約解除、セックス依存症の告白などスキャンダルが相次いだ。
表舞台に復帰してからも腰の怪我などで、成績は低迷。2017年には薬物摂取とみられる朦朧として状態で運転した疑いで逮捕され、全世界に衝撃を与えた。
試合後の会見では、子どもたちへの思いが溢れた。
モデレーターの男性から「welcome back」「welcome home」と2種類の「おかえりなさい」の言葉をもらったウッズは、少し言葉を詰まらせながら「正直に言うと、夢をみているみたいだ」と語り始めた。
「この試合は僕にとって特別な意味がある。1995年に初めてここでアマチュアとしてプレーすることができて、97年に初めて勝った。そして22年後、また勝つことができた。すべてが今日につながった」
97年の初優勝で、21歳だったウッズは父親と抱き合って快挙を喜んだ。
そして、この日、優勝を決めたウッズを出迎えたのは、母親と2人の子供たちだった。ウッズは、長男のチャーリー君(10)を固く抱き締めた。
22年という時間を経ての「父と子」が抱き合う姿に、月日の早さとウッズのこれまでの道のりが思い起こされた人も多かったはずだ。
ウッズ自身も「父親を思い出したか」と尋ねられ、「もちろん」と答えた。
「昨年の全英オープンでは、娘のサムと息子のチャーリーの前で僕は負けてしまった。2度と同じ結果にはしたくなかった。父親がメジャーで勝つところを見せたかったので、2人にとって忘れられない思い出になればいい」
「(出迎えた)子どもたちと何を話したのか」。そう問われた時だった。ウッズは「よく聞こえなかった」として会話の中身は濁した上で、こう語った。
「子どもたちが私を誇りに思ってくれるといいんですけど。本当に、本当にそう願っています。彼らが彼らの父親を誇りに思ってくれるよう、願っています。私も、素晴らしい2人の子どもたちがいることをとても嬉しく思っています」
父親の栄光と転落、そして復活への努力を子どもたちもうっすらと理解しているのだという。「このゲームが私にとってどれだけの意味があるのか​​理解し始めていると思います。復帰前は、ゴルフは、私にたくさんの苦痛をもたらすものだと思っていたはず。あの子たちの記憶を新しく上書きできた。それはすごく特別なことです」
さらに、「あなたは大勢の人に大きな影響を与えています」とメッセージを求められると、「やりたいことをやるチャンスがもう一度与えられたことは非常に幸運でした。でも、もっと大事なのは子どもたちと生活できるようになったことです」と述べた。
試合後、ウッズはTwitterを更新。「家族や友人、ファンの支えには感謝してもしきれない。今日、そばに家族がいてくれたことを、決して忘れない」と綴った。
(Huffpost)
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