松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

“応援団”が離反…安倍自民 参院選2人擁立の複数区で黄信号


「年金不足問題」「消費増税」――。7月4日公示の参院選に向け、安倍自民にとって“不都合な事実”が次々と浮上している。本紙は28日発売号で、32ある1人区で自民「14敗」の可能性を指摘したが、候補者を2人立てる複数区でも「惨敗」の兆しが出てきている。保守系のシンパが安倍政権にソッポを向きつつあるのだ。
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 安倍首相の“応援団”だったはずの保守系ネット番組「日本文化チャンネル桜」が政権批判を展開し、波紋を広げている。番組代表の水島総氏は26日の放送で、政権を礼賛する保守系メディアの姿勢を問題視。「本当に安倍政権を批判しなくていいんですか」と指摘した上で、「消費増税、移民法(入管法)の問題を徹底的に批判しないといけない」と話した。これに、ネット上では〈スゲェもん見た〉〈保守派が目覚めた〉といった声が上がっている。
 チャンネル桜はこれまで安倍首相を散々持ち上げてきたが、外国人労働者の受け入れを拡大する入管法改正案が審議された昨年の臨時国会から、安倍政権に対する危機感を覚え始めたとみられている。改正案が衆院を通過した昨年11月27日、官邸前で抗議活動を行ったのだ。取材したジャーナリストの田中龍作氏はこう言う。
「抗議は、『移民を受け入れるな』というヘイト的な内容かと思いきや、真逆でした。水島氏は、『外国人労働者は生身の人間。商品ではない』『国内の賃金水準も下がる』と危惧していました。安倍政権の体質に疑問を感じ始めたように思えました」
 安倍首相応援団の“宗旨変え”は、参院選の情勢にも表れ始めている。苦戦必至の「1人区」だけでなく、自民が2人の候補者を立てる「複数区」でも黄信号がともっているのだ。
 自民が2人擁立するのは、北海道(改選数3)、東京(同6)、千葉(同3)、広島(同2)の4選挙区。東京では、まだ選挙区での出馬を明言していない「れいわ新選組」の山本太郎議員の動向が焦点だ。
「もともとの知名度の高さに加えて、『消費税撤廃』を掲げ、中小企業や商店主など旧来の自民支持層からも注目を浴びている。自民の丸川珠代氏は盤石ですが、保守票を山本氏に食われて、もうひとりの自民候補、武見敬三氏の当選が不安視されている。官邸周辺も気を揉んでいます」(官邸事情通)


■知名度の低い“2人目”が共産候補と横一線
 自民から石井準一、豊田俊郎両議員が出馬する千葉でも、「2人盤石とはいかない」(県政関係者)という。「落選必至とみられていた共産候補が、唯一の女性候補として支持を拡大。豊田氏と横一線で並びつつある」(前出の県政関係者)というのだ。北海道も「共産候補が追い上げ、知名度の低い自民の“2人目”が当落線上」(道政関係者)という。広島は安倍首相の“ご意向”で新人候補を送り込み、現職陣営と「分裂」状態。新人が当選する可能性は極めて低い。
「『消えた年金問題』が発覚した2007年、参院選で自民党は大敗し、09年の政権交代につながりました。当時は、長年自民党に投票してきた人たちが『今回ばかりは自民に入れない』と憤っていた。今回も地方を取材すると、『年金不足問題』を巡る政府の対応や、消費増税に自民党支持者たちも怒っています。野党の足並みがそろえば、自民党が大敗する可能性はあるでしょう」(田中龍作氏)
 大阪で開催中のG20でも、思わしい成果は期待できない。マイナス要因は増えるばかりだ。
(日刊ゲンダイ)
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