松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

れいわ躍進に野党3党ラブコール 立憲も方向転換で結集加速


 選挙協力が中途半端に終わったために、結局、32ある参院1人区は、野党陣営の“10勝22敗”に終わった。安倍自民党は、野党共闘が進まないように、“改憲論議”を利用して立憲民主と国民民主を“分断”するつもりだ。
 しかし、山本太郎代表が率いる「れいわ新選組」が参院選で躍進したことで、野党結集が一気に進む可能性が高まっている。自民党も「野党の大同団結が進みかねない」と警戒している。
 自民党議員を警戒させているのは、野党3党が一斉に「れいわ新選組」にラブコールを送っていることだ。立憲民主の枝野代表は「連携できればありがたい」と共闘を呼びかけ、国民民主の玉木代表(写真円内)も「率直に意見交換したい」と語り、共産の志位委員長も「協力していきたい」と発言している。


■「衆院選に100人規模の擁立目指す」
 野党3党が揃いも揃って、共闘を呼び掛けているのは、この先「れいわ新選組」が、野党再編の台風の目になると考えているからだ。たんに2議席を獲得しただけでなく、有権者を引きつける圧倒的なパワーがあると思い知らされた。実際、結党わずか3カ月で寄付金を4億円も集められる政治家は、山本太郎代表ぐらいだろう。
 山本代表本人も「野党と手を組まなければ政権交代までいけない。力を合わせるところは合わせていく必要がある」と、野党結集を推し進めるつもりだ。
「次の衆院選で100人規模の擁立を目指す」とも宣言している。
 野党結集が加速するとみられているのは、「れいわ新選組」が躍進したことで、これまで野党合流を拒否していた枝野立憲が、方針を百八十度変える可能性があるからだ。
「これまで野党共闘が進まなかった原因は、すべて枝野立憲にあります。どんなに他の野党が合流を呼びかけても拒否してきた。理由は、枝野代表が“お山の大将”でいたいからでしょう。野党が結集すると、先輩議員や自分より能力の高い議員と一緒にやることになり、威張れなくなる。だから拒否していた、としか考えられない。国民民主党が消滅するのを待っていたのでしょう。でも、れいわ新選組が誕生したことで、このままでは立憲民主を抜きに野党再編が進みかねなくなってきた。もし、立憲民主党を仲間外れにして野党再編が進んだら、ただでさえ、れいわ新選組に人気を奪われて影が薄くなっているのに、ますます存在感が小さくなってしまう。その事態を避けるために、立憲民主が野党結集に舵を切ってもおかしくない。そうなれば、大同団結は一気に進むはずです」(野党関係者)
 れいわ新選組との共闘は、野党各党もハードルが低いという。
「山本太郎代表の特徴は、ほかの野党議員と違って、野党仲間に対する怨念がないことです。野党再編が進まないのは、“あいつは嫌いだ”“あいつとは一緒にやりたくない”と、議員同士がくだらない私怨にこだわっているからです。でも、山本代表にはそうした私怨がない。この参院選も、立憲の候補も、共産の候補も、国民系の候補も、分け隔てなく、選挙応援に入っている。それと、山本代表のもうひとつの特徴は、イデオロギーで政策を語るのではなく、庶民生活から政策を語っていることです。だから、アレルギーも少ないはずです」(政治評論家・本澤二郎氏)
 野党結集を潰すために、これから安倍自民党とNHKを筆頭とする大手メディアの“山本潰し”がはじまりそうだ。
(日刊ゲンダイ)
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