松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

“紳助参戦”で混沌「吉本ドタバタ劇場」裏に絡み合う皮算用


 芸能界を引退している吉本興業OBの島田紳助氏(63)の参戦で事態は更に混沌としてきた。
 お笑い芸人の闇営業問題は、トップ芸人であるダウンタウンの松本人志(55)が収束に向けて動いたことで吉本の岡本昭彦社長(53)の記者会見が実現。しかしながら、グダグダ会見に呆れる世論に便乗して所属タレントがギャラなどの処遇をめぐる不平不満を爆発させる事態に。不甲斐ない経営陣VS所属タレントのバトルに発展している。
 芸能マスコミもワイドショーも連日、このお家騒動を放送。
 大崎洋会長(65)に経営刷新を直談判した極楽とんぼの加藤浩次(50)の動向を追いかけているが、「話がおかしな方向にいってしまっている」と落語家の立川志らく(55)はテレビでこう喝破した。
「よくよく考えると、宮迫(博之=49)さんが嘘をついたのが発端。それが吉本興業のお家騒動になり、世間も吉本バッシングにいっている。吉本興業を擁護するつもりはないけど、執拗に世間が吉本を叩く必要はない」
 吉本に関係のない“外野”の意見としてはこれは正論。だが、この混乱に乗じて裏では経営陣、芸人、OBによるつばぜり合いが繰り広げられているのだから笑えない。


■宮迫・亮は起死回生、加藤の乱の結末は…
「実は土曜日の緊急記者会見は宮迫とロンブー亮の捨て身の作戦だったという見方もある。もはや芸能界引退を避けられない状況下で、周到に論点をすり替えて吉本の体質を追及。世間には泣き落としで、経営陣に対しては刺し違えるつもりで会見に臨んだ。そしてそれは見事に成功した」(芸能プロデューサー)
 大崎会長への直談判後、「経営陣の刷新がなければ吉本を辞める」との発言がトーンダウンした加藤については、こんな声も。
「辞める意思に嘘はないにしても、吉本からの独立には業界から干されるリスクがつきまとう。しかしながら、経営刷新、芸人の待遇改善を会社にのませ、それこそ討ち死にのヒーローになれば話は違う。改革者としてゆくゆくは政界入りなんてシナリオもある」(ワイドショー芸能デスク)


■紳助氏は芸能界復帰の皮算用
 そして突如、週刊誌のインタビューに登場した島田紳助氏である。紳助氏は大崎洋会長がいなくなったら吉本は潰れると意見し、さらに芸人の契約問題については独自のプロテスト構想をかつて吉本側に提案していたことを告白。
 宮迫とも直接、話をしたことも明かすなど冗舌過ぎるほど語りに語っている。
「実は紳助さんは今夏にも『行列のできる法律相談所』にゲストとして出演する計画があった。それが自身と同じ反社問題で宮迫が謹慎になったことで企画がパーに。しかし、その後の宮迫の緊急会見で世間の流れが変わったタイミングで週刊誌の取材がやってきた。機を見るに敏なだけに、混乱に乗じた形です。もちろん視線の先には芸能界復帰がある」(民放プロデューサー)
 それぞれの思惑が絡み合い、全員が腹に一物アリの吉本劇場――。笑ってはいけない。
(日刊ゲンダイ)
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