松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

元SMAP3人を酷評…マツコ発言はジャニーズへの忖度なのか


 公正取引委員会が独占禁止法違反につながる恐れがあるとして、ジャニーズ事務所を「注意」したことが明らかになってから、元SMAPの稲垣吾郎(45)、草彅剛(45)、香取慎吾(42)を応援する機運が高まっている。
 ジャニーズ側の無言の圧力とテレビ局の過剰な忖度によって、3人の地上波のレギュラー番組が軒並み打ち切りになった疑惑が浮上したためだ。
 こうして世間の同情を集めた3人を一刀両断にしたのは、マツコ・デラックス(46)。2017年の3人のジャニーズ事務所退所後、TOKYO MXが稲垣を情報番組「5時に夢中!」の準レギュラーに起用することを検討したものの、マツコの事務所が“共演NG”にしたことで計画が頓挫したと、1日発売の「週刊文春」が報じた。
 そして同誌がマツコを直撃すると、「だってテレビ局は使いたくないんだもん。SMAPだから使われていたわけで、SMAPじゃなくなった3人に魅力を感じますか?」とバッサリ。稲垣については「『5時に夢中!』に入って楽しいと思う? いち視聴者として冷静に見れば、旬かどうか分かるでしょう」「あの騒動直後の稲垣が出ることによって、あの番組が築き上げたカラーがどうなるか考えてよ。1つの色に染まっちゃうじゃない」などと答えたという。
 さらに同誌は、マツコがかつてコラムニストとしてジャニーズ偏重のテレビ業界を痛烈に批判してきたことを指摘。ところが、12年に関ジャニ∞の村上信五(37)と「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)で共演したことをきっかけに、ジャニーズ事務所と急接近したという。
 これが事実とすれば、マツコの稲垣に対する共演NGと3人へのダメ出しも、ジャニーズへの忖度と読み取ることもできるが……。
 芸能評論家の佐々木博之氏がこう言う。
「私も週刊文春を読みましたが、マツコの発言は正論とまでは言いませんが、一理あると思いました。冷静に見て、『新しい地図』の3人が旬かどうかと言えば、確かに年齢の面でも人気の面でもアイドルとしては旬が過ぎていると思います。打ち切りとなった3人の地上波のレギュラー番組にしても、視聴率が低迷していたのは事実ですから、もしかしたらテレビ局側は打ち切りにしたいと思っていたかもしれません。だから『SMAPじゃなくなった3人には魅力を感じない』というマツコの発言にもうなずけます。かつてあれだけの人気を誇った光GENJIにしても、解散後のメンバーは大苦戦しました。もちろん時代が違うし、今も元SMAPのメンバーにたくさんのファンが付いていることも事実ですが、木村拓哉と中居正広も含めて、元SMAPメンバーの勢いが失速している印象は拭えません」
 そもそも佐々木氏は、「新しい地図」の3人がジャニーズ事務所の圧力に苦しめられている“悲劇のヒーロー”のように扱われていることにも「違和感を感じる」とこう言う。


「判官びいきではありませんが、公取委の注意によって3人がジャニーズ事務所にいじめられている印象がついたことで、応援したくなる人がいるのかもしれません。ただ、3人も、もともとはジャニーズ事務所に所属していました。もし公取委が懸念するような『圧力』があるとすれば、かつて3人もそれに守られていたと考えることもできます。さらに言えば、ジャニーズ事務所を辞めたことで圧力がなくなり、テレビ局が3人に対する過剰な忖度をやめた可能性すらあるでしょう。この問題を突き詰めていくと、『新しい地図』の3人がかわいそうだという単純な話にはならないずです。その点でも冷静なマツコの発言は的を射ているような気がします」
 マツコは「一方的に私が妨害したみたいに書かないでよ」と週刊文春に注文を付けたというが、もっともだ。
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