松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

“反社おじさん”菅長官KO寸前 側近の公金不倫旅行まで発覚

  


 不倫に反社――。7年にわたって安倍政権を支えてきた屋台骨2人に、芸能人なら仕事を干されかねない問題が直撃だ。「不倫」は和泉洋人首相補佐官(66)、「反社」は菅官房長官。根底にあるのは長期政権のおごりと公私混同で、政権中枢は腐り切っている。
 菅氏の“懐刀”と知られる和泉氏の「京都不倫出張」をスッパ抜いたのは、12日発売の週刊文春。記事によると、お相手は厚労省の大坪寛子大臣官房審議官(52)で、バツイチ、シングルマザーの“美魔女”だ。
 今年8月9日、2人が京都を訪れたのは京大iPS細胞研究所の山中伸弥教授に、国費で賄ってきたiPS細胞の備蓄事業への支援を来年度から打ち切ると伝えるため。その後、2人は3時間近くも京都市内をデート。参道で腕を組んだり、甘味処で和泉氏が自分のスプーンでかき氷をすくって彼女に「あ~ん」と食べさせたり。じゃれ合う様子を文春はこれでもかと伝えているが、出張の旅費は公費負担。不倫デートへの税金投入は許されない。
 和泉氏は、加計問題で前川喜平元文科次官から、獣医学部新設を巡り「総理が自分の口からは言えないから、私が代わって言う」と早急な対応を迫られたと国会で証言された人物だ。実は大坪氏の口癖も「補佐官がおっしゃっているから」。
「以前は大学病院の内科医で、3人姉妹が揃って医師という家柄です。結婚を機に2008年に医系技官として入省。異例のスピード出世も、和泉氏の後ろ盾があったともっぱら。もともと、上昇志向が強い人でしたが、最近は和泉氏の威光を借りて、より尊大となり、関係各所を牛耳るようになった。和泉氏の“老いらくの恋”は官邸内でも公然の秘密でした」(厚労省関係者)
 iPS支援の打ち切りは、山中教授の巻き返しによって見送られる見通し。文春によると、11月に国会で経緯説明を求められた際、〈『20年度から支援をゼロにする』と伝えた事実はない〉と報告。2人は隠蔽の動きまで見せていたという。


■閣議決定は首相の疑惑隠蔽装置
 腐敗した政権中枢の縮図のような不倫カップルだが、官邸を取り仕切る菅氏も支離滅裂だ。桜を見る会への反社会的勢力の参加について先月、「(反社の)定義が一義的に定まっているわけではない」と主張し、とうとう10日には「反社会的勢力の定義は困難」と閣議決定。11日の会見でも菅氏は「犯罪が多様化している。定義で固めることは取り締まりも含めて、かえって複雑になる」と言い訳したが、冗談じゃない。
 07年に当時総務相だった菅氏も含む全閣僚で構成される犯罪対策閣僚会議が「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」を策定。反社を「暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団・個人」と定義していた。
 つまり、菅氏の発言は矛盾だらけ。総務省はHPに今も「指針」を掲載。担当者は「現在の所管は警察庁。閣議決定について見解を述べる立場にない」(大臣官房企画課)と困惑しきりだ。
 森友問題の「昭恵夫人は私人」に続き、反社の定義まで都合良くひっくり返すのは公私混同の極み。閣議決定は安倍首相の疑惑隠蔽装置に成り果てている。
「官邸から漂うのは『自分たちなら何をやっても許される』という長期政権のおごりのみ。長期政権は確実に腐敗するのが、歴史の教訓。今や政権中枢こそ反社そのものです」(政治評論家・本澤二郎氏)
「令和おじさん」とチヤホヤされた菅氏も、今や「反社おじさん」。懐刀の不倫騒動とのダブルパンチで、KO寸前である。
(日刊ゲンダイ)
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