松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

衆院選衝撃予想 TBSが伝えた「れいわ37議席獲得」の現実味


 早速、「当事者」が風穴をあけた。1日召集された臨時国会。参院選で「れいわ新選組」から初当選した重度障害者の2人、舩後靖彦、木村英子両議員の国会内での介護費用について、参院が当面負担することになった。
 2人は大型車いすで生活し、常に介護が必要だ。普段は公費負担のある「重度訪問介護」を利用しているが、厚労省の内規では通勤や営業活動など「経済活動」に伴う「外出」は公費負担の対象外。「職場」にあたる国会での介護には多額の自己負担が伴い、2人は「議員活動に支障が生じる」と対応を求めていた。
 参院議院運営委員会は重度障害者への職場支援についても、早急な制度見直しを政府に求めることで一致。国会内のバリアフリー化も進み、選挙中にれいわが訴えた「障害者と健常者が共に暮らせる社会」の実現に向け大きな一歩となった。
 こうした動きを大メディアも選挙中のように無視できなくなり、今さら連日、れいわ特集を組んでいる。31日付の毎日新聞は山本太郎代表のインタビューを掲載。改めて次期衆院選で「政権を取りに行きたい」と意気込み、全国で「独自候補100人」を目指すと強調した。
 既成野党もラブコールを送り、年内解散説も飛び交う中、次の衆院選でれいわはどこまで躍進できるのか。「37議席獲得」と衝撃予測を伝えたのは、31日放送の「ひるおび!」(TBS系)だ。試算方法はこうだ。
 れいわが活発に街頭活動を行った東京での比例得票率は7・95%(約46万票)に達し、国民民主党の4・74%(約27万票)を大きく上回った。この得票率を衆院定数465議席に単純に当てはめると、37議席に達するというのだ。


「なぜ、東京の得票率?」との疑問は残るが、コメンテーターとして出演した共同通信の柿崎明二論説・編集委員は「まんざら狙えない数ではない」と太鼓判を押していた。東京で沸きあがった「れいわ旋風」が全国に広がれば、大躍進もあり得るということだろう。


■山本代表の狙いは真の野党共闘
 この数字は、結党2カ月で92年の参院選で4議席を獲得、翌93年の総選挙で35人を当選させた日本新党の勢いを上回る。この躍進によって日本新党は政界のキャスチングボートを握り、細川護熙代表が非自民連立政権を樹立し、一気に総理大臣に駆け上ったものだ。
 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう言う。
「山本代表は決して、れいわ単独で政権を狙っているわけではなく、真の野党共闘を求めています。参院選で選挙区を回り共産や立憲の候補を応援したのも、真の共闘の手本を示すため。本来なら野党第1党の立憲の枝野代表の仕事です。前回の衆院選は希望の党結党による分裂騒動もあって、野党はバラバラ。全289小選挙区で与党との一騎打ちに持ち込めたのは56選挙区だけ。
 野党候補を一本化すれば63選挙区で与野党の勝敗が逆転するとの試算もある。れいわが起爆剤になれば、その数はさらに増えるはずだし、共闘が実現しなければ野党は壊滅です。一本化を果たせば、れいわは20~30議席を得る潜在能力はありますが、山本代表は真の共闘のためなら『100人擁立』を喜んで取り下げると思います」
 山本太郎代表を生かすも殺すも、既存野党の熱意次第だ。
(日刊ゲンダイ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「美声を科学する」販売店
◉Mazzuola Editore ダイレクトセール・松尾出版直販(送料無料)
http://mazzola-editore.easy-myshop.jp
◉Amazon
https://www.amazon.co.jp/美声を科学する-松尾篤興/dp/4990812808/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1521368401&sr=8-1&keywords=美声を科学する