松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

安倍3選なら現実味 衆参同日&国民投票“トリプル選”の暴挙

        


 やはり、諦めていなかった。秋の総裁選で3選を決めたら、安倍首相はいよいよ憲法改正に突き進むつもりだ。


「自民党の憲法改正案を速やかに国会に提出できるよう、取りまとめを加速すべきだ」


 通常国会の事実上の閉幕を受けて、20日夜に会見を開いた安倍首相は、封印してきた憲法改正への意欲をあらわにした。


 総裁選への出馬については「セミしぐれを聞きながら考えたい」とはぐらかしたが、「憲法改正は立党以来の党是で、自民党の長年の悲願だ。候補者が誰になるにせよ、大きな争点となる」とも言っていた。自分が出るかどうかは明言しないのに、勝手に改憲を総裁選の争点に設定したのだ。


「改憲が総裁選の争点というのは、かなり踏み込んだ発言です。来年7月の参院選で、憲法改正の発議に必要な3分の2議席を失う可能性がある。それまでに必ず自分が改憲の発議までやるという意思表明でしょう。そのためにも総裁選では圧勝する必要がある。改憲の発議は、天皇陛下退位の関係で4~5月は避け、できれば来年3月までにと考えているはずです。遅くとも通常国会終盤の6月には発議にこぎ着ける。自民党内には、安倍首相が総裁選で3選を決めたら、秋の臨時国会で議論を前に進め、一気呵成で年内発議という強気の意見もあります。来年3月までに発議にこぎ着ければ、7月に衆参同日選と国民投票のトリプル選挙の可能性も出てきました」(政治ジャーナリストの泉宏氏)


 国民的議論も始まっていないのに、いきなり1年後に改憲の国民投票なんて無理筋だが、何でもアリの政権だから、力ずくでやりかねない。参院の定数6増だって、会期末近くになって急に出てきたと思ったら、ロクに議論もないうちに決まってしまった。


 本来、改憲案は憲法審査会での議論を経て発議される。それは与野党合意が原則だ。この通常国会ではモリカケ疑惑が紛糾して支持率が下がったこともあり、改憲の審議は入り口で止まったまま。臨時国会でも野党側は審議入りに抵抗するだろう。


 それで、安倍首相周辺からは「憲法審査会なんてスッ飛ばして、自民党案を国会に提出してしまえばいい」という強硬論まで出始めている。今月17日には、安倍首相に近い議員たちが議員提出による改憲を目指す超党派の勉強会を立ち上げた。


 ズルしてでも数の力で通してしまえという態度は傲慢極まりないし、憲法を冒涜している。やはり、安倍3選なんて絶対ダメだ。
(日刊ゲンダイ)
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