“加計面談”否定の生命線 安倍首相がすがる空白の3時間18分
愛媛県の文書に記された加計学園の加計孝太郎理事長との面談について、安倍首相は全面否定を繰り返しているが、官邸への入邸記録は破棄され、「会ってない」との記憶だけでは否定の根拠にならない。
そこで安倍首相がすがるのが報道各社の首相動静だ。23日も国会で「首相動静等で調べるしかない。それを見る限りでは会っていない」と居直った。愛媛文書によると、安倍首相が加計氏と面談し、「新しい獣医大学の考えはいいね」と伝えたのは、2015年2月25日。この日の動静に加計氏の名前が載っていないことを逃げ口上に、ノラリクラリとはぐらかすつもりだ。
「ただ、首相の番記者は主に官邸の正面玄関から入る面会者を確かめます。官邸には出入り口が複数あり、その全てを確認しているわけではありません。“裏口”から記者の目をくぐって官邸に忍び込めば、安倍首相と面会しても動静に載らないことは十分あり得ます」(ある政治部記者)
愛媛文書に記された面談時間は「15分程度」。これだけの時間を割けないほど、安倍首相の日程がびっしり埋まっていれば否定の材料になるが、当日の動静は〈別表〉の通り。スケジュールはスカスカだ。
■懲罰動議に値する大嘘連発
15分以上の「空白」は①加藤官房副長官(当時)と面談後、官邸を離れるまでの39分②国会から官邸に戻り、再び離れるまでの48分③官邸に移動後、米シンクタンク外交問題評議会のハース会長と面談するまでの28分④毎日新聞のインタビュー後、谷垣幹事長(当時)と会うまでの36分⑤谷垣と面談後、戦後70年談話に関する有識者会議出席までの47分――私邸に帰るまで都合5回、計3時間18分もある。
ちなみに、①の前に会った加藤は、15年2月に加計学園関係者と面談したことを認めている。直後に、加計氏がこっそり現れてもおかしくないシチュエーションだ。
また、記者に悟られず官邸や私邸で「極秘会談」を行えば、首相動静には載らない。この日に海外にでもいない限り、いくら安倍首相がゴマカしてもムダ。「獣医学部新設の計画を知ったのは2017年1月20日の国家戦略特区諮問会議」の国会答弁が大嘘だった疑惑は深まるばかりだ。
これだけ虚偽答弁を重ねる首相にはどう対峙すべきか。衆院事務局に33年間勤めた元参院議員の平野貞夫氏は23日、都内のパーティーでこう訴えた。
「保守本流とは嘘をつかないこと。今の総理や周辺は嘘をついて国会を混乱させている。憲法58条に基づく、嘘で院内の秩序を乱した『懲罰動議』に値する」
懲罰動議は国会法の定めで、衆院は40議員、参院は20議員の賛成で提出できる。野党は何が何でも安倍を退陣させると、腹をくくるべきだ。
(日刊ゲンダイ)
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