松尾篤興のブログ「閑話放題」

今迄にない科学的な整合性から導かれた正しい発声法から、日本の政治まで、言いたい放題の無駄話。

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本質はニュースキャスター 大局を見ることができない

  


「家庭内感染が広がっている。予防のために、歯みがきチューブを家族別々にしましょう」
 お盆を前に急増する新型コロナウイルスの新規感染状況に対し、小池知事が都民に訴えた言葉を聞いて耳を疑った。
 やれやれ、ついに箸の上げ下ろしまで都知事様に指示されなければいけないのか、と唖然としたが、同時に「これって都知事の言うことかよ」と腹が立った。そりゃあ、歯みがきチューブも大事だろうが、そんなことよりも、PCR検査(遺伝子検査)を受けるべき人が速やかに受けられる状況に改善する方が先だろう。そのための具体的な方策と道筋を示し、大所高所から対策を打つことこそが都知事の役割であり、都民も期待していることではないのか。
 私が感じた小池知事の本質は、ニュース番組のメインキャスター。だから、テレビカメラの前で何か気の利いたことを常に発信しなければいけないという強迫観念に常にとりつかれている。今回の発言も、どうせ専門家の指摘を聞きかじって右から左にオウム返しで言ったに過ぎないのではないか。底の浅さを見透かされるような発言の軽さは一向に治らないようだ。


■お辞儀の角度まで細かく指示
 歯みがきチューブ発言で思い出したことがある。築地市場の豊洲市場への移転問題が佳境を迎えようとしていたころである。月1回のペースで開催されていた専門家会議に出席するため、朝、地下鉄に乗っていた時のことだ。私の携帯電話に小池知事からの直電が入った。電話の向こうから感情を押し殺した低音の声が聞こえてきた。
「きょう、築地市場の方々に謝るんでしょ。私も謝ったのだから、みなさんもちゃんと謝罪してください。お辞儀は斜め45度まで頭を下げること、いいですね」
 いい歳こいたおじさん管理職にお辞儀の角度をいちいち電話をかけて指示する知事――。私は呆れる間もないまま、「はっ、わかりました!」と返答した。
 それにしても何と細か過ぎる指示内容ではないか。歯磨きチューブといい、お辞儀の角度45度といい、細かいことへのこだわりだけは人一倍あるようだ。その半面、大局を見ようとしない。というか見ることができないのが、小池知事の特性なのだろう。


■「なんちゃってテレワーク」が横行する都庁
 さて、自分に都合の悪いことはシカトするのも、小池流のやり方である。
 緊急事態宣言が発令され、国民の誰もが自粛生活を余儀なくされていた時期、都庁の各部署は8割自粛の目標が課せられていた。いわゆる外郭団体に対しても、8割在宅2割出勤の通知が回っていた。当時、私が所属していた東京都環境公社では、廃棄物関連のライフラインを動かす部署を除き、徹底した在宅勤務を進めていたが、初めてのこともあってトータルで7割弱の達成率というのが偽らざる結果だった。
 ではこの時、都庁では何が起きていたのか。8割の職員が職場にいないというのは、フロアを見渡した時にほぼ誰もいないように感じられるほど異様な状況である。部署によってはそうだったかもしれないが、実際、密な職場はいくらでもあったようだ。ある本庁管理職からはこんなメールが届いた。
「朝の1時間程度、自宅でテレワークをやって、そのあと都庁に出勤しています。これでもテレワーク1回実施ってカウントされるんです。遅めに出勤しますから仕事が溜まって、毎日残業ですよ」
 同様のメールを複数の本庁管理職からもらったが、これが実態であれば、なんちゃってテレワークと呼ばれても仕方がない。民間企業や都民には営業自粛や外出自粛を散々お願いしておきながら、お膝元ではルール違反の裏技が連発されている実態。そうした不都合な事実には目をつむり、逃げ切りを図る。これが小池都政の実態なのである。
(日刊ゲンダイ・澤章)
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